災害時のアレルギー食の備え。

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アレルギー対応の保存用食品情報。先生や患者さん保護者の皆さんが長きにわたって集めてこられているもの。

こんにちは、
9月に入り早々に
台風襲来。
数十年に一度の規模で
大阪の被害も甚大なものです。
皆様におかれましてはいかがでしたか?
停電、浸水、破損など
あちこちで起きております。
心よりお見舞い申し上げます。

さて、去る8月29日水曜午後1時半~3時まで
藤谷クリニック恒例の保護者交流会
開催させていただきました。
テーマは「災害時の食の備え、アレルギー対応について」。

アレルギーのあるお子さんとご家族が
被災時に必要な知識を
藤谷宏子先生とともにお伝えいたしました。

先生からは、小さなお子さんでも
持ち出せる小さなリュックに
・アレルギーの頓服薬、
・エピペン(処方を受けている方)
・塩タブレット、
・キャンディやこんぺいとう、
・ゼリー飲料などを詰めておけば
アレルギー発症時のとっさの対応や
脱水・低血糖からお子さんを守ることができる
との具体的な提案をいただきました。
避難所はストレスやアレルゲン暴露の機会となりやすく
湿疹などアレルギー症状が出やすくなることが予想されます。
しばらく受診で気ない事を想定して
1週間ぶんは処方薬を余分に持っておかれることもお勧めします。
余分に処方してもらうよう、
受診時に、先生に申告くださいね。

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サインプレートのリーフレット。

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お子さんのアレルゲンをわかりやすく表示することで、周囲に協力していただくようにしましょう。

また、避難所などで配られる食品や
炊きだしの調味料にいたるまで
お子さんのアレルゲンが含まれないか
確認する必要があります。
「これ、お食べ」
とお子さんに手渡されることもありますから
お子さんにアレルギーがあること・
アレルゲン食品がわかるように
サインプレートをお子さんの胸に貼るなど
開示しましょう。
小さいお子さんは必ず保護者が確認してから食べるように
お子さんに話すことや
大きくなってきたら
自分でも確認をする力もつけていくことが
大切ですね。

災害発生から3日、1週間、1か月、と
時期によって、
居場所や対応は変容していくことが予想されます。
普段使いの食品を上手に備蓄し
消費した分追加するローリングストック法について
ご説明しました。
備蓄食品については
普通の食品は
最低3日分×家族分、が一般的です。
ですが、アレルギー対応食品については
1週間ぶんをお勧めします。
被災時に自治体や、学会・栄養士会など
関連団体から支給する準備もありますが、
皆さんのところに行きわたるまで
時間がかかることが予想されるからです。

その際にストックできる食品について
藤谷宏子先生や、保護者の方が収集された
アレルギー対応商品の写真や空き袋を紹介すると
参加者の皆さんが参考にと、写真撮影されていました。
会場では27品目を除去した
アレルギー対応クッキーを試食いただきました。
ネット等でまとめ買いもできますし
美味しいと評判なので
普段からストックされていてもよさそうですね。

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今回保護者の皆様に写真掲載ご許可いただきありがとうございます。お子様のお顔掲載は控えさせていただいております。

今回の台風でも
停電の影響の大きさが明らかになりましたね。
停電すると、冷凍・冷蔵庫・電子レンジは使えませんし
ガスも停まることが予想されます。
よって、熱源として、カセットコンロとカセットボンベ、
お湯をわかせるお鍋の用意をお勧めします。
お湯を沸かせると、インスタント食品・レトルト食品・
アルファ化米といった一般的非常食が利用できます。
今回はポリ袋を使って肉じゃがや、
ご飯をお米から炊く方法もご紹介しました。

↓ポリ袋で炊くごはんのレシピは下記ダウンロードください。
ポリ袋で炊くごはん
非常時持ち出し品や備蓄品といった
一般的な防災知識については、
大阪市が情報発信されています。
下記リンク先から、
わかりやすいリーフレットもダウンロードできますので
ご利用ください。
http://www.city.osaka.lg.jp/kenko/page/0000248454.html

このほか災害発生時は
大阪市のホームページやアプリを通じ
積極的に集めて行かれることをお勧めします。

予想せず背中で受けるボール
ミットを構え
飛んでくることを予想して受けるボール
どちらがダメージが大きいかを考えると
やはり、日ごろから防災について
ご家族みんなで心構えをされることは
とても大切なことだと思います。

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備えあれば〜エピペン講習やってます。

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こんにちは。
6月の声を聞き
近畿もそろそろ梅雨入り
というころ。
いかがお過ごしでしょうか。
先日、藤谷クリニックで
定期的に開催されている
エピペン講習会に参加しました。
ご参加の保護者さんとの会話や
先生からのお話から
色々な学びを得ましたので
記録しておこうと思います。

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食物アレルギーのあるお子さんが
丁寧にアレルゲンとなる食品を避けたり
指定された量を守って食べていても
誤って口にしてしまう(誤食)ことがあります。
アレルギー症状は軽いものなら
皮膚の発疹、蕁麻疹や
かゆみなどとなりますが
この反応が全身のいろいろな臓器でおこって重症になることがあります。
例えば、気管に起こって
呼吸困難となったり
消化管に起こって
腹痛や下痢やおう吐を繰り返すなど
重篤な症状を示す場合もあります。

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このようなアナフィラキシーが出現した時は救急病院への搬送も必要ですが、
その前に、生命にもかかわるため躊躇せずに、アドレナリン(エピペン)を大腿部に施注して一時的に血圧を上げ、 症状を収めねばなりません。

医療機関ではアドレナリンを体重あたり計算して筋肉注射しますが、家庭など医療機関以外の場所ではエピペンという注射を使用します。
これは1回分の接種量が入れられており、接種後は針がカバーされて事故が起こらない様に作られています。

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講習会では、アナフィラキシーについて
どのような症状かなどを
藤谷宏子先生からお話をいただき
実際に練習用のエピペントレーナーを使用してお子さんの大腿部を模した人形を使って参加者が順に使い方を実習させてもらいます。
練習用トレーナーでは、打つ部位の確認や、打つ時の呼びかけ、
打ちやすい態勢などを経験し、
次に使用期限切れの本物のエピペンで、実際に打つ感覚を体験しました。
本物は、針の圧が強く、
しっかり押し当てておかないと
跳ね返ってきそうな重みがありました。

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アナフィラキシーは
一度エピペンで症状から回復しても重症の場合は
二度、三度と
繰り返して起こりうるそうです。
ですから、
重症のアレルギー患者さんは2本持っていることもあります。
アナフィラキシーが起こった時は
アドレナリンの筋肉注射が第一選択ですが、
他に処方を受けている
抗ヒスタミン薬なども飲ませることで
蕁麻疹や掻痒感などの症状を緩和します。
また、グルココルチコイド(ステロイド)は
繰り返しアナフィラキシーに陥ることを予防すると言われています。
それから、エピペンを打つ前に
救急車を呼ぶ連絡も必要です。
その際に
住所や症状などに合わせ
今から、エピペンを打つことも伝えることが大切です。

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お子さんが
アナフィラキシーショック症状に陥っている時でも
気を失っているようでも体に手を添えて注射する前には
必ず声をかけてあげること
「今から注射するから、すぐ治るよ、
大丈夫だよ」
など。
保護者の皆さん
お子さんのために
真剣そのものです。

藤谷クリニックでは
定期的に講習会を開催し
アレルギーのあるお子さんを持つ
保護者の皆様のご不安や疑問の解消に
お役にたてることを目指しています。

ひとしきり練習し
疑問点を気兼ねなく質問されたおかげか
最初戸惑いがちだった参加者の皆さんも
心構えを新たにされたご様子でした。

「アナフィラキシー
一番いいのは起こさないこと
だけど、起きてしまったときに
落ち着いて、対処できるように
練習しておきましょうね。」
藤谷宏子先生のコメントに
ご参加の皆様
「やっておくのとやっておかないのとでは
大違いですよね」
などと感想を述べられ、
大きくうなずいておられるのが印象的でした。
皆さんも、機会を見つけられ
ご参加になってくださいね。